最強の転ばぬ先の杖は「気を付ける」という技術!
「転ばないためには、どうしたら良いの?」といった質問に対して一番にお伝えしているのが「気をつける」ということです。
もちろんトレーニングをして足腰の筋力や体幹を鍛えることは大事ですが、もっともっと大事なことが「気をつける」という意識をしっかりもつことです。
実際にシニアで転倒した方に転倒した時の状況を確認すると、何か考え事をしていたり他のことに気をとられていたといったことが非常に多いのです。
年齢にともない注意力は低下してきますので、気を付けるという技術をここで学びましょう!
目次
合言葉は「ぬかずけ」
転ばないよう気を付けるためには事前に知っておくことが大事になります。
ただ知るということだけでも注意力が強化され転倒をかなり防ぐことができるのです。
それでは転倒予防の魔法の言葉である「ぬかずけ」を順番に知ることからはじめましょう。
ぬれているところ
・お風呂の床
最近のお風呂の床は滑りにくい構造になっていますが築年数が長いと滑りやすく注意が必要です。
・雨の日の地面
雨の日の水たまりを避けて歩こうとしてバランスを崩して転倒されたり濡れた地面が滑りやすくなっていたりします。
かいだんなどの段差
階段などの段差となっておりますが、本当に注意が必要なのは小さな段差。
・敷居
・歩道
・玄関のあがりかまち
・部屋と部屋の間
大きな段差は視覚に入ると
「よし!気を付けよう!」という心理が働き段差をあがりますが、小さな段差に対しては心のどこかで舐めてかかっている部分があるんですよね(笑)
スッと気がゆるんで躓いたり転倒につながってしまいます。
片づけられていないところ
周囲を見渡してみて、いかがでしょうか。床に洗濯物や雑誌が置かれていたり整理整頓できていない場合は注意が必要です。お部屋が片づけられていない環境に住んでいる方は転倒のリスクがグーンと上がります。
よく自分も子供のおもちゃを踏みそうになりバランスを崩したり間違えて踏んで壊したりしております(笑)
転倒は屋外に比べて過ごす時間が長い自宅内で発生することが多いので環境を整備するということは非常に大事になります。
まとめ
今回ご紹介した「ぬかずけ」を知ることで転倒のリスクは大きくさがることになります。特に運動するわけでもなく、ただ「気を付ける」という技術を身につけることが豊かな老後ライフにつながるのです。是非!ご両親や身の回りのシニアに教えてあげてくださいね。
パーソナルトレーナー 吉村 太朗
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投稿者プロフィール
- 学生時代の介護施設実習で自分の足でトイレに行くことが困難なシニア、認知症に苦しむシニアとの出会いをきっかけに「運動で人生100年時代を変革する!」ということに使命を感じ介護の世界へ。15年間の介護現場を通じて延べ3万人以上の利用者に運動を指導する。介護現場の経験からの一番の懸念は運動を習慣化されている方とそうでない方では”老後に大きな差”がうまれるということ。「中年期までの運動の習慣化と心身づくり」こそ生活習慣病、体力低下予防、心のケアに最も効率良く効果的な方法であることが分かりその包括的な指導を始める。現在は独立して、体調不良、体力低下、将来への不安や焦りを抱えるミドル~シニア世代の方に対し、介護現場で得られた無理せず継続できるトレーニングを軸とした「パーソナルトレーニングメソッド」を提供。運動の習慣化と心身づくりをサポートし、「一人ひとりの豊かな人生100年の構築」に貢献している。
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