相撲の稽古にある「鉄砲」をご存知でしょうか?

相撲の稽古というと四股のイメージが強いですが、「鉄砲」も基本の稽古として行われています。

「鉄砲」は鉄砲柱といわれる太い柱と向き合い両手・両足を交互に前に出し動かす動作の繰り返しです。右手を前に出すと同時に右足を、左手を前に出すと同時に左足を。

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一見、上半身の強化に見受けられますが、重心移動の訓練としても有効的です。

 

高齢者の歩行動作や立ち上がり動作の安定ためにも非常に有効的な訓練となります!

 

高齢になるにつれて骨盤が後ろに傾き、椅子に座っていても後への重心が強くなってきている為に立ち上がりが困難で歩行動作でも後ろへの重心が強くなり、背中が丸くなる・足を前に出しにくい等の問題が生じることが多く見受けられますが、椅子に座りながら実施する「鉄砲」の訓練では手と足を同時に前に出すことにより自然と骨盤が前に傾き重心移動の訓練にもなります。

 

椅子に座り「よいしょー!」のかけ声と共に「鉄砲訓練」を実施することにより忘れかけているカラダの使い方が思い出されてくることと思います。

 

 

 

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投稿者プロフィール

吉村 太朗
吉村 太朗人生100年時代のパーソナルトレーニングコーチ
学生時代の介護施設実習で自分の足でトイレに行くことが困難なシニア、認知症に苦しむシニアとの出会いをきっかけに「運動で人生100年時代を変革する!」ということに使命を感じ介護の世界へ。15年間の介護現場を通じて延べ3万人以上の利用者に運動を指導する。介護現場の経験からの一番の懸念は運動を習慣化されている方とそうでない方では”老後に大きな差”がうまれるということ。「中年期までの運動の習慣化と心身づくり」こそ生活習慣病、体力低下予防、心のケアに最も効率良く効果的な方法であることが分かりその包括的な指導を始める。現在は独立して、体調不良、体力低下、将来への不安や焦りを抱えるミドル~シニア世代の方に対し、介護現場で得られた無理せず継続できるトレーニングを軸とした「パーソナルトレーニングメソッド」を提供。運動の習慣化と心身づくりをサポートし、「一人ひとりの豊かな人生100年の構築」に貢献している。