人生100年時代といわれる現代。全国の100歳以上の高齢者は、2022年で9万526人となりました。
そこで年齢により心配になってくるテーマとなるのが認知症の問題。身近なところだと親の認知症が心配になってきている方やすでに親が認知症を発症されているかたもいらっしゃるかもしれません。
先日、函館市民会館で医療法人ブレイン土岐内科クリニックの長谷川嘉哉先生の講演会で学んだ内容を何度かに分けてアウトプットいたします。
豊かな人生のために誰もが知っておくべき内容だと感じました。
なぜなら認知症の発症は珍しいことではなく誰にも発症する可能性があるからです。
早期発見に気が付こう
何の病気も早期発見が重要になりますが認知症も早期発見により気が付くということが大事になります。65歳以上の7人に1人は早期認知症といわれ、変化に気が付かずにじわじわ症状が進行している方が多いことが現状です。
- 待てない
- すぐ怒る
- 場所の変化に混乱
このような症状は認知症の初期症状かもしれません。
「ちょっと変だな」を感じ取ることが必要です。
同居している家族などは変化に気が付きにくかったり「もう歳だから」と安易な気持ちで見過ごしていることが多いのですが「ちょっと変だな」を感じ取ることが認知症の早期発見により進行を遅らせる治療をできることになります。
怒っても大丈夫
よく言われる「昨日のお昼ごはん覚えていますか?」の質問に対して内容を覚えていないのは大丈夫で食べたという行為自体を忘れていたら注意いった解釈をされている方が多く、私もそうだと思っていました。認知症専門医の解釈は食べたという行為を忘れている状態は認知症がかなり進行した状態といえます。
メディアや雑誌の情報は一人歩きしてしまっているケースが多く我々も気を付けなくてはなりません。
また、認知症の親に対して家族が怒ることは厳禁!さらに症状が悪化する!
といった情報も間違えであります。そもそも毎日一緒に過ごしていて数分おきに同じ繰り返しの発言を聞いている立場として怒りの感情がわいてくるのは当然のことであり、そこを無理に抑え込むことは不可能であり家族のストレスを増すことにつながります。自宅での介護は家族あって成り立つものであり介護する側のケアも大事になってきます。
不思議なもので逆に「起こってもういいんですよ~」と言われた方が怒らなくなったりするそうです。
物とられ妄想の対策
認知症の症状として最も厄介なのが物取られ妄想
「あんた!私の財布からお金とったでしょ!」
自宅で介護をしていてこのようなことを言われたらどのような気持ちになるでしょうか。おそらくショックだと思います。私も介護の現場で働き認知症で物取られ妄想がある利用者を多くみてきましたが、言われた職員は本当にショックな様子で泣き出す職員もいるくらいです。認知症ついてある程度知っている介護職員でもこのような感情になることを考えたら家族はもっとショックをうけると思われます。
ここで大事になることが
事前に想定しておく
ということです。
物取られ妄想は認知症の症状
であり決して本意ではありません。
むしろ頼りにしている人に対して物取られの妄想を抱くことが多いものです。
お笑い番組と一緒で
くるぞー、くるぞー
物取られ妄想くるぞー
といった心構えももち堂々と構えることが大事で、いざ!物取られの発言があったら
「キターーーーーー」と心のなかでほくそ笑んでください。
まとめ
認知症は他人のごとで身近な人が認知症に発症してから大変な苦労をされている方を多くみてきましたが認知症について事前に知っておくということだけで、かなり多くの方が救われて豊かな人生につながると感じております。
長谷川嘉哉先生の著書「ボケ日和」に詳しく認知症について記載されておりますので是非ご覧になってみてください。
パーソナルトレーナー 吉村 太朗
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投稿者プロフィール
- 学生時代の介護施設実習で自分の足でトイレに行くことが困難なシニア、認知症に苦しむシニアとの出会いをきっかけに「運動で人生100年時代を変革する!」ということに使命を感じ介護の世界へ。15年間の介護現場を通じて延べ3万人以上の利用者に運動を指導する。介護現場の経験からの一番の懸念は運動を習慣化されている方とそうでない方では”老後に大きな差”がうまれるということ。「中年期までの運動の習慣化と心身づくり」こそ生活習慣病、体力低下予防、心のケアに最も効率良く効果的な方法であることが分かりその包括的な指導を始める。現在は独立して、体調不良、体力低下、将来への不安や焦りを抱えるミドル~シニア世代の方に対し、介護現場で得られた無理せず継続できるトレーニングを軸とした「パーソナルトレーニングメソッド」を提供。運動の習慣化と心身づくりをサポートし、「一人ひとりの豊かな人生100年の構築」に貢献している。
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