日本は言わずと知れた世界一の長寿国とされていますが
寝たきり大国ともいわれています。
介護が最先端のスウェーデンでは寝たきり老人がほとんどいないとされ、いたとしても終末期ケアが行われる数日から数週間の短期間だけ。
スウェーデンの寝たきりにならないための介護モデルとは?
目次
在宅介護が基本
スウェーデンにはコミューンと呼ばれる日本でいう地方自治体のような機関が存在します。高齢者が要介護状態になり「介護施設に入りたい」と希望をだしてもコミューンの援助判定員が介護施設入居に値しないと判断すれば在宅介護が推奨されます。
日本もスウェーデンのように在宅生活を基盤とした介護保険サービスに注力しているようですが、介護施設入居は利用者もしくは家族の希望が最優先され介護施設に空きがあれば入居できるシステムになっている。
介護施設に入居してからの身体機能の変化といえば、よっぽど機能訓練に力を入れている施設でない限り寝たきりのリスクは高まる一方です。介護施設は言わずと知れた人員不足が問題にあり、安全確保が第一であり入居者の機能回復にはそこまで力を注ぎ切れていないのが問題になります。
考え方の違い
スウェーデンの高齢者は自立した生活をしたいという気持ちが強いとされています。
日本の高齢者も自立した生活をしたいという気持ちはありますが、心のどこかでは
「もう年だから」「年をとったら介護の世話になる」といったマインドがあるのではないでしょうか。
今までは常識とされてきた、年をとったら介護が必要になるという考え方から
自立した生活を続けるためにはどうしたらよいかという考えにチェンジすることが大事になります。
介護度を軽度化を恐れる高齢者
定期的に訪れる介護認定の更新時期になると介護度が軽度化することを恐れる高齢者が多いことにビックリします。
そもそも日本の介護保険制度の仕組みにも問題があるのですが
介護度が軽度化することで介護保険の利用できる枠がせまくなることや利用できなくなることの不安といった理由があるようです。
本人のみならず家族からも「介護度が軽くなった、どうしょう、、」と不安の声が多く聞かれます。
しかし、そのような考えでは自立した老後生活を続けることは無理でしょう。
なぜなら目指す目的地が山の頂上ではなく下ることになっているのです。
まとめ
寝たきりにならない介護モデルをつくるためには、マインドセットが必要。
・施設入居は体力低下
・自立した生活に必要なことを考える
・自立した生活のための行動
予防医学パーソナルトレーナー
吉村 太朗
投稿者プロフィール
- 学生時代の介護施設実習で自分の足でトイレに行くことが困難なシニア、認知症に苦しむシニアとの出会いをきっかけに「運動で人生100年時代を変革する!」ということに使命を感じ介護の世界へ。15年間の介護現場を通じて延べ3万人以上の利用者に運動を指導する。介護現場の経験からの一番の懸念は運動を習慣化されている方とそうでない方では”老後に大きな差”がうまれるということ。「中年期までの運動の習慣化と心身づくり」こそ生活習慣病、体力低下予防、心のケアに最も効率良く効果的な方法であることが分かりその包括的な指導を始める。現在は独立して、体調不良、体力低下、将来への不安や焦りを抱えるミドル~シニア世代の方に対し、介護現場で得られた無理せず継続できるトレーニングを軸とした「パーソナルトレーニングメソッド」を提供。運動の習慣化と心身づくりをサポートし、「一人ひとりの豊かな人生100年の構築」に貢献している。
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